大好きな夏が終わり、急激に秋めいてきました。夏=海、ビール、野外って感じだったんですが、秋=文科系って感じじゃないですか。そんな秋に相応しいテーマ、秋の夜長に楽しむ音、もしくは活字をテーマにしてみたいと思います。夏と違って日が徐々に短くなり、なんとなく寂しい夜。どちらかというと外向きではなく、自分と向き合うって感じの秋。そんな秋にはやはり文化系、音楽活動が相応しいと思います。ということで今回のネタは秋に相応しい音、若しくは活字=本を紹介するものです。私の場合、今回は音は置いといて活字系で行ってみます。とは言えJMBの企画なので当然、音楽系の活字ですね。
マイルスを聴け!2001

Jazz好きの人には有名なお方、その思い入れが強い語り口から好き嫌いが分かれる中山康樹氏の代表作。その名も”マイルスを聴け!”を取り上げたいと思います。そもそもemailのアドレスがmiles@jazz.email.ne.jpな私、説明するまでもなくMiles信奉者であり、生Milesの体験がいまだ音楽的な経験の大きな要素になっているJMが選ぶ本としてはこれしかないでしょう。冒頭から
”なぜマイルスなのか はい、マイルス意外、聴く必要が無いからです。これ、ひとことでいえば、その他は「いらん」。とくにジャズという音楽にこだわった場合、マイルスだけ聴いていれば、その他のジャズは、まったく必要ない。”
どうですか、この迷いの無さ、これを読んでいる人でJazz未体験の人がいるならば、この本を読んでからJazzに入ってみてください。Milesの素晴らしさを実感すると思います。でもMilesだけじゃないですよ:)
Milesの自叙伝です。私の持っているのは1990年初版!1&2の2冊です。
これは本人が書いているのではないのですが、著者のクインシー・トループがMilesの口調を使い自叙伝風に纏めたもの。しかしまるで本人が書いたとしか思えない内容になってます。この中でMilesがMilesたる所以、他のJazzArtistと一線を画しているんだなと納得の発言があります。それはMilesがHerbieHancockに言った言葉
コードに音が多すぎる。そんなに早く弾くな、もっと遅くやれ。弾きすぎないことだ。たとえ一晩中座っていても何も弾かなくてもいい。88鍵もあるからって、ただ馬鹿みたいに弾いてしまわない事だ。いつだって弾きすぎるから、常に抑えないとダメなんだ。
というくだり。やはりMilesがタダモノではないのがわかります。C.Parkerが動物的な直感の天才だとすると、Milesは構築力に優れたCreatorである事がわかります。常にTotalを考えていた人なんでしょうね。
そして最後に外せないのがコレ。
ジャコ・パストリアスの肖像

天才故の儚さに涙無くして読めない本です。この中で気になる一節。
知ってるかい?俺は35歳までは生きない
天才が己の運命を感じ取っていた事を示す発言。
そしてジョニ・ミッチェルが言った言葉。
ジャコには美しい動物的な分別があったと思う。それはまったく狂気ではなくてね。ジャコのこうした行為には、生きる喜びが現れていたように思うわ。
そして解説でピーター・バラカン氏が書いた一節。
人間のひとりひとりにある”気”の量が一定のものだと聞いた覚えがある。インタビュー時のジャコのレヴェルは普通の人の倍はあったと思うが、そうすると人の半分しか生きられないのも当然かもしれない
これらの一節は彼の事を的確に表している言葉だと思います。今にして思えば、彼の革新性は凡庸と対極にあるもの。従って太く短い、かつドラマチックな人生と引き換えに存在し得た、まさに天才の人生だったのだと思います。
ここに取り上げた3冊はジャンルは違っても音楽好きの人にこそ読んでもらいたいものです。そして本に触れたなら是非、音にも触れて欲しい。そして自分で感じ取ってもらいたい。そんなきっかけになればと思います。
その後の追記:
やはり音の方も紹介しておかないとと思って考えてみました。秋=少し寂しい=気分はBluesって、ベタなんですが、このTasteで選んでみたい。ということで30秒で即決したのがこれ。
Jazz To Soul/Aretha Franklin

Aretha FranklinがR&Bでブレイクする前の1960年~1965年までのJazz、Bluesナンバーを集めたコンピレーションです。ArethaのSilkyで伸びやかな声でのJazzナンバーは格別のものがありますね。やはりこれは秋の夜長にぴったりです。
さて皆さんは秋の夜長、どんな活字、音と共に過ごしますか?




コメント (6)
「秋音」はちょっと前にエントリにしてたので、今回「秋文字」をエントリ。ええい、両方TBしてしまえ。
ありゃ、ひとつ多い??ごめんなさい、JMさん。
マイルスの引用文、深いなぁ。
関係ないですけど以前、阪急電車にマイルスそっくりのおばちゃんが乗ってきてびっくりしました。
ジャコは躁鬱病で苦しんでいた事、去年他界した大阪のtb奏者、大原裕氏の関係で知りました。怖い病気だと思う。
なんかいろいろ書いて、ごめんなさい。
投稿者: きみ駒 | 2004年09月13日 00:39
日時: 2004年09月13日 00:39
Milesはやっぱ凄いですよ。Totalで考えていた人なんでしょうね。Bebop~HipHopまで先端にいた事がいかに凄いかを物語っていると思います。でも何が凄いって生Milesの緊張感たるやいまだかつてあれほどのカリスマは観た事ありません。晩年のMilesですが貴重な体験でした。Milesに似ているオバチャンですかー。大阪にはド派手なオバチャンが多いのでMiles真っ青な人がいても不思議はないですね:P
投稿者: JM | 2004年09月13日 12:15
日時: 2004年09月13日 12:15
JMさん、最初に謝ります、すいませんっ!
「活字」と聞いたときに真っ先に浮かんできたのがJACOだったんです。反則だとはおもったんですが、どうしても書きたくて書かせていただきました。
お詫びに上のマイルスの2冊、必ず買って読みます!
ホントにスイマセン。
でも、このJACOの本のおかげで、今まで彼に関して埋まらなかったピースが埋まり、彼の葛藤・悲しみを知り、25年さかのぼって当時のJazz/Fusionシーンを改めて理解し、かつ自分の楽器とのかかわりまで影響されてしまったんです。ホントにすごい著書です・・・
投稿者: 北さん | 2004年09月14日 23:26
日時: 2004年09月14日 23:26
いや、謝る必要はまったくないですよ。
この本はマストですから。
Miles本はうち経由Amazonでよろしく:P
投稿者: JM | 2004年09月15日 01:19
日時: 2004年09月15日 01:19
takerattaです。JMさん、おひさでございます。
MilesとJacoに反応しちゃう自分がいます。
どちらにも天才肌の才能。天は二物を与えずですね。
それだけに、求心的な引力が歩きがします。
どちらも自分の人生の途中で先立たれてしまったわけですが、takerattaの心の中では、生き神様で、アイドルです。
投稿者: takeratta | 2004年09月28日 20:19
日時: 2004年09月28日 20:19
takerattaさんどうもです。私もMiles&Jacoには目がない方です。
この2人を超える存在っていないですよね。
投稿者: JM | 2004年09月28日 23:59
日時: 2004年09月28日 23:59