Today's Movie : レイ
レイって昨年亡くなったんじゃなかったっけ?これはまるで本人です。どこからどうも見てもレイそのもの。
先日のゴールデン・グローブ賞で主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)を獲ったジェイミー・フォックスなんですが彼の受賞も納得のなりきりぶり。彼が熱演するこの映画はR&Bファン、いや全ての音楽ファン必見の映画じゃないかな。
昨年惜しまれる中この世を去ったレイ・チャールズの伝記映画がいよいよロードショー開始で、初日初回に行ってきた。レイのことを知らない人はいないと思うのだが、彼自身の物語については案外知らないもの。そんなレイのエピソードをベースに彼の生涯が綴られてゆく。
産まれついて目が見えないのではなく子供の頃に見えなくなりながら天才的な音楽センスを持った彼がいかにして一人で人生を切り開きその才能を市場で発揮できたのか、その向上心と独立心を作ったのが、幼い頃の母からの愛情と一人立ちさせるため故の厳しさにあった事、このあたりの描写には心を動かされます。
そして音楽的な成功の裏側ではMusicianによくありがちなDrugの悪癖。しかしそれは華やかな成功の影で、彼自身が光が見えない事への不安と恐怖を紛らわせるため、そして彼を苛み続けた幼き頃の出来事と、その罪悪感から逃れるために抜けられなかったんですね。愛する妻から、仕事仲間からいくら言われても止められなかったDrugなんですが、最終的に地獄への道から彼を救い出したのが、彼が最も大切にしている音楽なんですね。
かなり長めの映画で、伝記であるので派手な演出がある訳ではないのですが、全編で歌われるRayの楽曲の数々の素晴らしさ、音楽の持つ力が観客に伝わってくる感じ。Jazzがベースにあり、カントリーからPopまで幅広くファンを魅了した彼の音楽。それは決してセルアウトしたわけではなく、彼の音楽的な本質であることが理解できた。そして冒頭にも書いたジェイミー・フォックスの神がかり的な本人なりきり度がそのことを見事なまでに演じ、描いた素晴らしい映画となったんじゃないかな。R&Bファンはもとより全ての音楽ファンには”マスト”な映画だと思います。
P.S.その1
意外なところで今も健在する音楽界の大物との出会いがあります。あれは実話なのかな?だとすると運命を感じる場面ですね。
P.S.その2
土曜日初日とはいえ観客が5名ってどういうこと?いい映画なのにやはり全国ロードショーは難しいのか・・・。日本市場でのSpikeLeeの冷遇ぶりと併せ悲しいTT
映画に感動したらこちらのサントラは”マスト”です。
| Genius Loves Company Ray Charles by G-Tools |



コメント (4)
試写会に誘われたんだけど、ダンナ様の都合がつかず、断念しました。普段なら一人でも観に行くんだけど、ダンナさんがこれ、とっても観たがってるわけで、ちょっとね、一人で行けないじゃない。
行った友人に「どうだった!?」と聞くと「テーマは母の愛。見るべし」との返事。うーん、早く見たい。見たいよー。え、5人やったん?すごい。
投稿者: きみ駒 | 2005年01月30日 10:37
日時: 2005年01月30日 10:37
母の愛あります。
愛情とは厳しさなんだと涙します。
ぜひ観にいってください。
しかしまじで5人だったのでちょっと悲しかった。
最終的な興行成績が気になりますね。
投稿者: JM | 2005年01月30日 23:14
日時: 2005年01月30日 23:14
ついさっきNHK衛星第2で、このゴールデン・グローブ賞を放送してました。
ジェイミー・フォックスさんは受賞の挨拶も場を湧かす才能とハート、なんと"エンタメ達者な方"だろう…とつくづく感心をいたしました。
しかし、レイ本人が亡くなってから、この映画が制作され公開されるまでの時間を考えると、やたらスピーディーですよね。これがわたしの疑問ですが…。日本で大御所が亡くなっても、様々な配慮や諸事情でその伝記を制作されるには多くの時間を要するわけで、それを考えると、驚異的な割り切りと職人技、しかも大作&受賞…とつくづく…ハリウッド恐るべし…。
その辺りの事情はどうなんでしょうか。(謎)
投稿者: sara | 2005年02月06日 02:13
日時: 2005年02月06日 02:13
saraさんコメントthxです。
おっとゴールデン・グローブ賞やってましたかー。
見逃してしまいました。残念!
この映画は本人生存中に製作が進んでいたものです。
しかし途中で亡くなった事から早めたんでしょうね。
確かに本気になった時のハリウッドの力の凄さには同意します:)
投稿者: JM | 2005年02月06日 17:59
日時: 2005年02月06日 17:59