![]() | 菊地成孔セレクション―ロックとフォークのない20世紀 菊地 成孔 学研 2005-11 by G-Tools |
今最もノッテル感のある菊地成孔氏、Jazz界きっての書き手、語り手であると思われる氏の著作が並んでいたので迷う事無く購入してみました。今回はシリーズで出ている200CDの企画で”ロックとフォークのない20世紀”というもの。氏が7人のエキスパートたちと選んだロック、フォーク抜きのジャンルからのCDが200枚が紹介されています。
まだ中味は読んでないので、まえがき、あとがきと途中をパラパラ見ただけなのですが、前書きには”世界初の、ロックもフォークもない「オール・ジャンル」ガイド”となってます。そもそもの企画が著者の個人史と擦り合わせた上でのセレクションというコンセプトらしいので、著者の人生に無いロック、フォークはそもそも対象外ということみたいです。なるほどね。
そんな200枚を選択するのに7人のエキスパートにリストアップしてもらい、二人で対談しながら選択する方式となってまして、各ジャンルの冒頭にエキスパートと著者の対談が載っていて面白そうな構成になってます。
あとがきに興味深い事が書かれています。そもそもディスクガイドなど自分の仕事でないと思っていた以前に、そもそもそんなものは不要なのではないかと考えていて、この本の執筆を断る所だったらしい。それを変えたきっかけのエピソードが面白い。
著者がTVの「情熱大陸」という番組中で、急遽、初心者向けにジャズCDを10枚選ぶという企画を振られ、紹介したらしい。そうすると放映後の2日間くらいで4000通ものメールが届き、そのうちの2500通が「番組で紹介した10枚をもう一度教えて欲しい(ジャズは何から聴き始めたら良いかわからないので)」という内容だったらしい。著者はそんなエピソードに背中を押され本書執筆となったみたいです。ジャズ入門書みたいなやつは頻繁に出版されてるのですが、需要がある=つまりジャズは入りにくいって事なんでしょうね。
その時の10枚はこちら
デュークエリントン The Golden Years of DUKE ELLINGTON
エリックドルフィー OUT TO LUNCH
ビルエバンス Waltz for Debby
マイルスデイビス Bitches Brew
チャーリーパーカー BIRD and DIZ
チェットベイカー SINGS
コルトレーン Ascension
ビリーホリデイ The Love Songs
The Hits From THE 30’s&40’s
マイルスデイビス Kind of Blue
なかなかのセレクションだと思いますが、Out To LunchとBitches Brewは危険じゃないかな。口当たりの良い一見お洒落なジャズ入門シリーズを期待すると火傷します。でもこのあたりにはまると一気にジャズ・エリート街道まっしぐらなんですけどね:P
本書は音楽好きにオススメ。菊地ファンは迷う事無く「買い!」ですね:)



