アカデミー賞第78回の結果が発表された。直前予測したとおりクラッシュが受賞、でもほんとうの事を言うと少し驚いたのが正直なところ。5作品中2作品しか観なかったので、予測と言っても説得力がなかったのだが、クラッシュの作品自体は極めて説得力に富んだ作品だったと思う。しかしあまりにもシリアスで、人種間の差別意識など社会的に微妙な問題を扱っていたのでオスカーを獲るのは難しいかもと思っていたのは事実です。でもこの素晴らしい作品が選ばれて良かった。
テロリズムを扱ったミュンヘン、赤狩りがテーマのグッドナイト&グッドラック、そして同性愛をテーマにしたブロークバック・マウンテンなどなど今年の作品は社会的なドラマが多かった。そして受賞したクラッシュは人種間の偏見、そして都会での人間同士の様々なぶつかり合いに焦点があてられた骨太ドラマであった。この作品がリアルなアメリカを描いているとすると、アメリカ社会が持つ闇の深さは相当なものだ。でもそれは彼らだけの問題ではなく、多かれ少なかれ人間社会に存在し、個人個人の心の中にも無意識に存在する事も否定できないのだと思う。
そんな重たいテーマに真っ向から挑み、タブー無しに描いたと思われるクラッシュは作品賞に相応しい作品だと思います。登場人物とエピソードの複雑な絡み方も素晴らしく、脚本賞受賞も頷けるところです。そしてこの作品を選んだハリウッドの良心に拍手を贈りたい気分だ。
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