![]() | ポロック2人だけのアトリエ エド・ハリス ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2007-01-24 by G-Tools |
映画はキャスティングが肝だよな、という話から、エド・ハリスのポロックがスゴいと聞いて早速観てみた。モダンアート好きとしては外せないジャクソン・ポロックの伝記をエド・ハリスが監督し、自ら主演を演じたもの。素晴らしい作品の裏に潜む重いストーリーをエド・ハリスが見事に演じていて、素晴らしい作品ですね。
ジャクソン・ポロックはモダンアート界の大物で、「ドリッピング」と呼ばれる、絵の具を叩き付けた様な手法が有名なアーティスト。
天才の苦悩と、創作への欲求、欲望や、それを支えた妻の存在が見事に描かれていて、見応えたっぷりの素晴らしい作品です。エド・ハリスはペインティングのシーンも吹き替え無しで演じたらしいのですが、全く持ってポロックになりきったかのような入魂の演技が観る者に感動を与えます。ドリッピングに開眼し、突破口を開くシーンなどまるで実写かのような錯覚を覚えるほど、リアリティに溢れています。
それにしても天才はその才能と引き換えに欠落しているところがあるもの。ポロックもアルコールに溺れ、周りに迷惑をかけその才能を時に台無しにする場面もしばしばあり、また、支えてくれる妻を度々裏切り、観ていてドキドキ、ハラハラさせるんですよね。やはり突出した才能、感覚は普通人を突き抜けた所にある訳で、そんな才能を上手くコントロール出来ないところが天才の素晴らしさであり、悲しいところでもあります。
最期は悲しい結末を迎える訳ですが、このあたりはJazz界で言えばバードとかジャコに重なって見え、別の悲しさを感じたところです。この映画はエド・ハリスの役者としての力量に尽きる素晴らしい作品。アート好き、人間ドラマ好きにはオススメの一本です。



